香里奈出演の「しゃべれども しゃべれども」
香里奈出演の「しゃべれども しゃべれども」
モデルだけでなく、女優としても大活躍中の香里奈が、国文太一主演の映画、「しゃべれども しゃべれども」に出演しました。
その役どころというのが、国文太一演じる今昔亭三つ葉が開いている落語教室に通うことになる十河五月という女性。この女性は臆病なひねくれものという難しい役どころだが、香里奈は魅力的に表現しています。
先日この映画「しゃべれども しゃべれども」の試写会があったのですが、そこでのコラムを見つけました。
以下に、Ameba Newsに掲載されている香里奈出演「しゃべれども しゃべれども」に関する記事をご紹介します。
・誰も行かない試写会【4】しゃべれども しゃべれども
「TV海賊チャンネル」という深夜番組をどのくらいの人が知っているであろうか。僕が大学を卒業し、社会人になってすぐくらいのころだから1980年代の半ばくらい。そのころ日本テレビ系で土曜の深夜に放送されていたテレビ番組である。内容はほとんど覚えていないけれど、「いってミルク!」というセリフはよく覚えている。とにかくエロいお姉さん、田代葉子さんが「いってミルク!」と叫び…。その先はよく覚えていない。とにかくエロかった。田代さんの裸も出ていたように思う。
で、その田代さんと僕はマイミクである。いやぁ、うれしいっす。憧れの方にマイミクしてもらうなんて。ミクシィってすごいねぇと、今さら書いてみる。で、その田代葉子さんの日記に試写状があまっているとの情報! くーっ、こりゃゲットせねば。ってことで、日記にレスをつけてみると、田代さんのお店まで取りに来いとのこと。
で、田代さんが僕のためにと選んでくれたのが「しゃべれども しゃべれども」という映画。
「落語の映画だからね、マグちゃんにぴったりだと思って」と田代さん。ああ、うれしいねぇ。僕がこのところ落語をやっているのをご存知なんだ。ってことで、試写会にいってミルク!
が、この試写会、今までのものとは大違い。なんと、出演者が登壇し、インタビューを受けたりする試写会である。で、少し遅刻して会場に到着したら、国分太一がステージにいた。着物姿で座布団の上、落語家のように挨拶。けっこう笑いをとっている。広い会場にテレビカメラがズラリ、スチールのカメラマンもわんさかいる。すげー!
本編映画の上映となった。
映画だけれど、なんだぁ、いきなり着物姿の国分太一。これがなんとも着物姿が似合ってない。ダメだなぁ、この映画は…。そう直感したのだが、これが大間違い。いきなり、「お前着物似合わないし」と映画の中で言われている。あ、演出だったのか。すごい。
二つ目の落語家今昔亭三つ葉(国分)は腕が上がらずに悩んでいるのだが、そんな彼のもとに話し方を教えてほしいと生徒が集まる。無愛想で口下手な美人、関西から東京に転校してきていじめにあっている小学生、元プロ野球選手でまともにしゃべれない解説者。彼らに落語を教えながら自分自身も成長していくというストーリーに恋愛もからまってくる。いや、なんだか実におもしろい。
そして、フェティッシュでもある。着物の所作の美しさ。とくに香里奈の浴衣姿や羽織を脱ぐシーンはゾクゾクッとくる。もちろん、落語も楽しい。落語というのは同じ噺でも江戸と上方のヴァージョンがあったり、やる人によってずいぶん違ってくるという落語の楽しさも充分に伝わってくるいい映画だった。
試写会なのに泣いちゃったよ。いい映画だったねぇ。あ、いや、けっして悲しい映画じゃないんだけど、感動して泣いちゃったよ。
出口にいた女性をつかまえて、「あの、記事を書きたいので、資料用の写真をもらえますか?」と聞いてみた。すると、すでに写真はないとのこと。
「あー、それじゃWEBかどこかにあるものを…」と言うと「インターネットの写真の使用は禁止されております」
「あ、いや、その記事を書くために…」すると、名刺を出せとおっしゃる。その女性は名刺をくれないけれど、ま、仕方がないので自分の名刺を渡す。「媒体名を教えてもらえますか」。なんだか厳しい口調。「あ、あのぉ、アメーバニュースなんですけど」女性はメモしてた。
「急いでいるんで、すぐにメールで送ってもらえますか」と頼んだが、今日までメールも郵便もきていない。なので、写真は試写を見た帰りに買った原作の文庫本。これが、実におもしろい。映画がおもしろかったのは、この本がよかったのも理由のひとつだなと思った。ぜひ映画を見て、本も読んでほしい。えっ、そんなにお金がない? どっちかひとつ? うーん、だったら本を読むほうがいいかも。安いし…。あ、すみません。悪気はないんですよ。ほんと、すんません。
掲載元:Ameba News